〔059〕薬師岳 (2,926m)
2005年10月21日(当時56歳)
折立登山口 | 三角点 | 太郎平小屋 | 薬師峠 | 薬師岳山荘 | 薬師岳 |
6時45分 | 7時50分 | 9時20分 | 9時42分 | 10時50分 | 11時38分 |
薬師岳 | 薬師岳山荘 | 薬師峠 | 太郎平小屋 | 三角点 | 折立登山口 |
12時20分 | ---- | 13時28分 | 13時46分 | 14時55分 | 15時44分 |
折立の薬師岳登山口、休息所とトイレがある。
ロングコースとしては遅い6時45分に出発する。
折立登山口の駐車場。 先行車が1台あるが人影は見当たらないので
昨日に登っているのか。 周辺の山は紅葉が随分進んでいる。
三角点からは穏やかな道が続き、高山植物保護の為に
道が整備されているが、浮石が多く歩き辛い。
日影は霜で白くなっており滑り易く注意を要する。
2時間歩くと草原の遠くに太郎平小屋が見えてきた。
小屋まではまだ遠く、時間が掛かりそう。
太郎平小屋からは穏やかな木道が続いた後、
薬師峠キャンプ場のある鞍部へ少し下る。
紅葉も終末なのか登山道は紅葉、黄葉の落葉で敷き詰められており
雰囲気は中々よろしかった。
1時間にて標高1、871mの”三角点”に着く。 ここで一気に展望が
開ける。 人物は先行車の人で、昨日に折立に入っていたらしい。
三角点から見た剱岳と少し顔を出している立山。
通称が三角点らしいが、何か山名を付けてやればと思ってしまう。
遠くではあるが ”白山”が見えていた。
振り返ると ”有峰ダム湖”と靄っているが日本海が見えた。
”薬師岳”が見えてきた。 山頂が白いのは雪が積もっているのではなく、
白い砂の為。 一番高く見えるところは薬師岳ではなく、真ん中の
少し低く見えるところが山頂だった。
歩いて来た道を振り返り見る。
木道、石畳の道が延々と続いていた。
深田久弥著の「日本百名山」から
立山の弥陀ヶ原まで上がってきて、まず眼を惹くのはこの薬師岳だろう。
南北に長い山の背を弥陀ヶ原からは縦に望むことになるので、山の形が引締まって、堂々とした貫禄のある山に見える。 そのボリュームの大きさを満喫するには、雲ノ平から望めばいい。
前日の移動
有峰林道は交通規制があり20:00〜6:00の間は通行出来ない。 金曜日に会社を休んで移動日と
し、金曜日に折立登山口に入って土曜日に早立ちしようと思っていたが、土曜日は天気が崩れる
との予報から金曜日に登ることにした。
北陸自動車道、立山インターを0:50に降りて、有峰林道ゲート前の駐車場で車中泊とする。
当日は
目覚めるとゲート前には道路工事用の重機、トラックが並んでいた。 早朝6時にゲートが開く。
通行料金は1800円とクソ高い。 前の晩から待っているのに一番どん尻の出発となり、ミキサー
車の遅さにイライラするが、追い抜く程の道幅がなかった。 6時40分に折立登山口に着く。
先行車は1台だけ、昨日に登っているのか人影は見当たらなかった。
涸れ沢の登山道は道らしい道はなく沢を登るだけとなる。
日影では清水が凍っており滑るので要注意。
日帰り出来そうな山として光岳と薬師岳が残っているが、光岳は樹林帯を延々と歩くイメージがあり、今年最後の山になるなら高山帯の山に登りたいので、薬師岳に行くことにした。
薬師岳は歩行距離が片道10km近くあり、日帰りに向いていない山であるが、アルプス入門の山として紹介されており、日帰りしている人も沢山居るのでチャレンジしてみる。
高度を稼いで行くとシラビソ、ブナの樹林帯となり、登山道には根っこがむき出しの部分が多くなる。 斜度的のきつい箇所はなく歩き易い。
キャンプ場を過ぎて涸れ沢を少し登った地点から振り返る。
太郎平小屋からの穏やかな道と鞍部への下りが良く判る。
”薬師平”までは3時間25分、お花シーズンならさぞ咲き誇っていると思われる草原が広がる。
草原の向こうには黒部五郎岳、槍ヶ岳、穂高岳が聳えている。 三角点で一人抜いた後は、
誰も登山者が居ない。 この分だと前回に続いて山頂では一人切りになってしまいそうだ。
薬師平から見た薬師峰全景、ここからは ”薬師岳”の山頂はまだ見えていない。
左側の尾根筋から登り稜線を歩いて行く。
山頂に向けてガレ場を登って行く。
”薬師岳山荘”は手前のピークの向こう側にある。
ケルンへの急登途中から ”薬師岳山荘”を振り返り見る。
黒部五郎岳の向こうに左から笠ヶ岳、焼岳、乗鞍岳が見てとれる。
この並びは ”薬師岳”からしか見られないだろう。
4時間35分を要してケルンのある山麓から見て一番目立つ
白いピークに着く。 ケルンのピークから ”太郎平小屋”を振り返り見る。
同じくケルンのピークから ”有峰ダム湖”を見る。 雄大な景観である。
尾根からは雄大なカールが広がっていた。どこを見ても大絶景だ。
祠のある ”薬師岳”の山頂が見えてきた。
平日の百名山とは言え、誰も居ないのは想定外であった。
最近、三脚は荷物になるので持ってきたことが無い。 石を積んで三脚代わりに
するが中々水平が出てくれない。 自分撮りを3枚するが、山頂での休息時間の
ほとんどが石積み時間であった。 おにぎり2ヶを食べて昼飯にする。
”薬師岳”山頂から立山への縦走尾根を見る。 立山までは何時間掛かるんだろう。
今日ほどの天気なら縦走も楽しいと思う。
口で説明しても判ってくれないこの大展望を写真に残したいと思い、5枚の写真を繋げる。
パソコンソフトでは巧く繋がらず、手動で繋げた。(繋ぎ目、判ります?)
薬師岳山頂から同定出来た山を地図上から拾ってみる。
富士山も山頂部がかすかに見えていた。